若きチェリストの憂鬱/神奈木智
チェロの腕はいいのに感情表現が苦手という演奏家としては致命的な弱点を持つ宮原奏都は、両親を亡くし、援助を受けてチェロを続けてきた。そんな奏都が、チェロをやめたいと話すと今まで会おうとしなかった援助者・三条睦巳は急に会いたいと言ってきた。更には、チェロをやめたいなら通っている音大付属校のオーケストラに入ることが条件と言われてしまい、ピアノ科の親友・藤沢理多とともに伊集院遥という元ピアニストのもとでレッスンを受けることになるのだが・・・。仏頂面で口が悪い遥は、何を思ったか貴重なチェロであるゴフリラーを奏都に弾かせてみると・・・。
音楽物の長編作品。奏都の周りには謎がいっぱいのストーリー。なぜ睦巳は奏都を援助しているのか? 伝説の名器・ゴフリラーを持っている遥とは何者なのか? 親友・理多が恋した相手とは? そして両親の葬式でチェロを「弾いてごらん」と言ったのは誰だったのか? ラストにはこういうことだったのかという展開が待ち受けています。単なる恋愛物というのも好きですが、こういった謎めいたストーリーが明らかになっていくという話は結構好きです。お気に入りのキャラとしては、同じチェロ科の男子・石岡ですね。人懐っこくていい感じですv
二宮イラストとしては、無愛想な奏都がわりと好きです。黒のスーツをビシッと着こなしてチェロを奏でる姿は、やっぱりカッコいいですね☆
【イラスト:二宮悦巳】
キャラ文庫(か 3-17)
ISBN978-4-19-900471-1



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