夜明け前にぶっとばせ!/仙道はるか

摩天楼に吠えろ!の4冊目でシリーズ最終巻。アイドルグループ「アスタリスク」+人気俳優・白鳥駿一郎はテレビと並行して映画撮影も行なうこととなり、舞台となる京都の雷光神社にやってきた。そこで出会ったのはメンバーの1人・霧島の幼馴染みの伊吹健治だった。かんなぎである白鳥や神谷、そして退魔師である竜は、健治の体調が優れないことを見抜くが・・・。一方、「精霊」の声を聞くことができる神社の娘・茨木冬香は、神社の奥の鎮守の森に何か気配を感じていた。今まで脇役だった霧島にスポットライトが当たり、隠された秘密が明らかになるストーリー。
神や精霊が登場し、伝説が盛り込まれたストーリーは、BLというよりもアクションファンタジー色が強い作品。個人的にはやはり神谷が好みですね。
【イラスト:一馬友巳】
講談社X文庫 white heart(せB-49)
ISBN978-4-06-286589-0

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運命はかくも劇的に/仙道はるか

西園寺学園理事長の孫で探偵倶楽部部長の西園寺蒼真は、護衛係の双子の姉弟・服部巴と服部小太郎と3人で学園の難事件を解決している。幼なじみで生徒会長の速水直斗は、なぜか蒼真にベタ惚れ。そんな蒼真は秘密を持っているのだった。
今回の依頼は、演劇部で起こっている「オペラ座の怪人」にまつわる事件。演劇部副部長の結城眞也に好かれ、生徒会副会長の石田瑞希に毛嫌いされる蒼真は、演劇部の事件の謎に迫るのだが・・・。
久々の学園もの。やっぱりいいですね♪ ぜひともシリーズ化してほしい作品です。
【イラスト:日羽フミコ】
講談社X文庫 white heart(せB-48)
ISBN978-4-06-286579-1

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前はマのつく鉄格子!/喬林知

まるマシリーズ本編第16弾。長かった聖砂国編も終了し、新章突入! グレタが亡き母親の写真を欲しがる短編「鏡の中のグレタ」と、3歳のユーリが兄・勝利に月が欲しいとねだる短編「月をぼくらのてのなかに」が収録。
聖砂国から帰る途中、海にできた渦に突き落とされたユーリと村田。そして2人を追うようにして飛び込んだグウェンダルを加えた3人が辿り着いたのは地球ではなく、眞魔国の裏側にある水上港湾都市・ダルコだった。ところがこの国に着くやいなや、無実の罪で監獄送りとなってしまった3人。そしてそこで出会ったのは、ツェリに尽くす男・シュバリエだった。一方、禁忌の箱の1つ「凍土の劫火」を海に捨てるようユーリに言われていたギュンターたち。ところがそんな時、ヴォルフラムが身につけていた「ギュンターの守護」から頭と片腕が現れて・・・。そして大シマロンに戻ろうとするコンラッドは弟・ヴォルフラムを射ようとした弓の名手・キーナンに再会する。
カミクロという髪を黒く染めた教団やシュバリエの正体、「ギュンターの守護」から出てきた人物の思惑やキーナンの目的など、ビックリな内容満載の新章はなかなか楽しめる内容となっております。続きが早く読みたくなる1冊です。
【イラスト:松本テマリ】
角川ビーンズ文庫(BB4-21)
ISBN978-4-04-445221-6

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愛に溺れて恋に焦がれる/仙道はるか

引っ越しが多く、子供の頃から誰にでも好かれるように仮面をかぶって王子様を演じてきた大崎東児。そんな彼を理解してくれたのは高校時代の担任・加賀和泉だった。和泉に惹かれながらも告白できずに卒業した大崎は、数年後、新宿二丁目で和泉と再会した。大崎は積極的に行動を起こし、なんとか元担任の和泉といい関係になるが、とあることをきっかけに和泉は大崎を突き放してしまった。大崎は荒れに荒れ、そのことを大崎の友人・牛島勇吾から知った和泉は・・・。
大崎のようなイケメンに積極的に愛してもらえるのは幸せだよな・・・と感じました。けれどHシーンの2人の淫乱ぶりはちょっと苦手ですね・・・。個人的に好きなのは牛島の友情に厚いところ。すごくいいですよね☆
イラストは大崎がわりとカッコいいですが、和泉や幼なじみの三沢はちょっと好みではないんですよね・・・。どんな本もそうですが、イラストのイメージって大きくて、いい話でもイラストが苦手だと台無しなんですよね。内容とイラストがピタッとくる作品ってそう多くないですね。
レーベル的に、講談社X文庫ホワイトハートの仙道作品よりもダリア文庫はハードな仕上がりとなっているようですね。
【イラスト:有馬かつみ】
フロンティアワークス ダリア文庫
ISBN978-4-86134-305-6

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眞マ国より愛をこめて/喬林知

まるマシリーズ外伝第5弾! なのにタイトルの最後に「!?」がついていないのはなぜでしょう?
眞王と大賢者の出来事を描いた「通り過ぎた森の先に」や「界雷」、ボストンで箱の破片を握って爆発に巻き込まれた村田が眞王と会っていたという話「まるであなたの瞳の色」、ユーリが村田から過去の記憶の話を聞く「呼んでやらない」、幼稚園時代から小学校5年生までを村田の視点で描いた「彼がマ王に育つまで」、ビキニを流されてしまった女子大生とのその後を描いた「マ夏の海は恋の季節」、そして『故郷へマのつく舵をとれ!』のその後を描いた「彼はまだ還らない」の全7作品を収録した1冊。
操られていたあの人のその後は? そしてユーリたちに地球への渦を用意した眞王。その渦にユーリと村田とあの人が! 更には村田と同じことがユーリの魂に起こっていることが発覚。それは果たして・・・? 聖砂国編が終わり、次のシリーズへの架け橋となっている「彼はまだ還らない」。続きが気になるところです。
【イラスト:松本テマリ】
角川ビーンズ文庫(BB4-20)
ISBN978-4-04-445219-3

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故郷へマのつく舵をとれ!/喬林知

まるマシリーズ第15弾。やっと聖砂国編が完結しましたv
聖砂国皇帝・イェルシーが率いるゾンビ軍団は、ボストン経由で箱の破片の力によってコッチの世界に飛ばされた村田を人質に。そしてあの地下通路で死んだと思われていたヨザックがイェルシー率いるゾンビ軍団の中に・・・。果たして彼は本物? それとも別人?
村田とユーリ&小シマロン王サラレギーを人質交換しようと言うイェルシー。その申し出にユーリは・・・。さらには村田が聖砂国の石室で見た禁忌の箱「凍土の劫火」がイェルシーの手元に・・・。その横にはイェルシーとサラレギーの母・アラゾン。ところが彼女は・・・。
一方、コンラッドとヴォルフラムは箱のカギは魂に埋め込まれて受け継がれて行くことを知ることに。カギである血族を知ったコンラッドは動揺を見せる・・・。
長かった聖砂国編がやっと完結しました。コンラッドがなぜ大シマロンに身を寄せているのか少しだけ分かった今回の作品。だいぶ謎がスッキリしましたが、この後が気になるところです。
【イラスト:松本テマリ】
角川ビーンズ文庫(BB4-19)
ISBN978-4-04-445220-9

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ビター・スイート・レシピ/月村奎

久々にBLを読みました。
亡き祖母から相続した住居兼店舗で現実逃避しながら引きこもり続ける大森健太。そんな彼の店舗で焼菓子専門店を開きたいと言う宇佐見祥嗣という男がやってきた。なんとなくのなりゆきで、店を貸すことになった健太は、夢と希望であふれる宇佐見に影響されて少しずつ変わってゆく。気付いた時には健太は・・・。自分の気持ちに気付いた健太は、自己嫌悪してしまい・・・。
ゆっくり、まったり、ほのぼの。こんな言葉がピッタリの内容を作り上げる作家さんの作品。登場人物の気持ちの動きや切なさに共感させられ、読み終わった後には心が温かくなる、それが月村作品。今回の話は、引きこもりで独りきりという内容なだけに、出だしは多少状況説明的な部分があるが、宇佐美と関わり出した後は月村作品らしく、先へ先へと読み進めたくなる内容で。なぜか月村作品には「あ~、わかる。この気持ち」と共感してしまう点が多いんです。一番初めに読んだBLがこの作家さんの作品で、もうすっかり虜となっておりますw 月村作品のような恋愛ができたらな・・・と思ってしまいます。
【イラスト:佐倉ハイジ】
新書館ディアプラス文庫(192)
ISBN978-4-403-52192-8

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砂漠の薔薇にくちづけを/仙道はるか

「摩天楼に吠えろ!」シリーズの3作目。
高3の久遠利也は、貧乏大家族の家計を助けるためにアイドルグループ「アスタリスク」の一員として活動していた。そんな彼らは「聖獣神機アスタリスク」というヒーローものの撮影を進めていた。ある時、敵役として若手人気俳優の白鳥駿一郎がキャスティングされ、グループの誰もが驚く中、リーダーでもある神谷は驚きを隠せなかった。神谷と付き合っている利也はなぜだか白鳥から目の敵にされてしまう。一方、利也に振られてしまった御堂はいつまでも利也を引きずったままでいた。そんな時、番組のスポンサーである南条がスタジオに現れると、白鳥や神谷、竜は妙な空気に・・・。神谷の正体が明らかにされ、御堂も立ち直りを見せる。果たして「砂漠の薔薇」とはいったい・・・?
前作発売から1年近く経っていたので内容が・・・。前作のメモを読み返しながら読みました。にしても相変わらず神谷はカッコイイですね。イケメン好きとしてはかなり理想的なキャラです。世話好きの友達・竜もお気に入り。前作で退魔師だということが判明し、ますます頼れる存在ですね。今回は霧島の出番が少ないのが気になるところでしょうか。きっと次回は霧島がメインになるんでしょうね。霧島はどんなことを隠しているのか気になるところです。伝奇っぽい内容ですが、BL要素も含んでいて、読みやすくて面白いシリーズです。長く続いてほしいですね。
【イラスト:一馬友巳】
講談社X文庫 white heart(せB-47)
ISBN978-4-06-286522-7

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プライドの代償/仙道はるか

いつもの講談社X文庫ではなく、ダリア文庫から出版された作品。
仕事で忙しい両親は留守がちで、そんな6歳の神野美咲のもとに守り役兼家庭教師としてやってきたのは、高校3年生の橘諸兄だった。彼は頭脳明晰で容姿端麗。いつも見守ってくれる橘を美咲は慕っていたのだが、ある時、橘が「守り役を辞めたい」と話しているのを聞いてしまい・・・。あることをきっかけに、美咲の足には銀色の鎖が・・・。
今回はスケベな感じのHシーンが特徴的。妙に興奮してしまいましたw 常に美咲を「さん」づけで呼ぶ橘と、橘を呼び捨てするワガママな美咲の主従関係カップル。個人的には美咲の親友・将晴がお気に入りです。
仙道作品は、読んでいるBLの中ではストーリー性があるのが特徴的なので、ストーリーを楽しむ中でBL要素も楽しむといった読み方をしていたんですが、今回はいつもとは雰囲気がちょこっと違った感じの作品です。
【イラスト:椎名咲月】
フロンティアワークス ダリア文庫
ISBN978-4-86134-184-7

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Spring has come!/月村奎

両親が離婚し、家事全般を請け負っている高校3年生の大輔は、鬱屈した日々を送っていた。そんな時、クラスメイトの沙里奈から小さなお惣菜屋を紹介され、店を営む5つ上の耕平と知り合った。家族にも好評で味もいいことから、ちょこちょこと店に通う大輔だが、耕平の能天気さに抵抗を感じて反抗的な態度をとるが、その反面、耕平には何でも言えることに気づく。そんな笑顔の耐えない耕平の過去を知った大輔は・・・。
大好きな月村作品を再読しました。前回読んだのがだいぶ前なので、だいたいのあらすじは覚えていても、細かい所は忘れていて。でもやっぱり大好きな作品ですね。大輔と同じように家事全般を自分が請け負っていた時期があるためか、すごく共感してしまった作品で、何でも完璧にこなそうとして、いっぱいいっぱいになっていたりと思い当たる節がたくさんあって。そんな時に耕平のように優しくて一緒にいると楽しくなれるような存在に出逢えたらどんなによかったか・・・。やっぱり頼りがいのある年上って好きだなぁと改めて思ってしまいましたw
【イラスト:南野ましろ】
新書館ディアプラス文庫(039)
ISBN4-403-52039-1

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